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ひろのお気に入り4「最後の一葉」 2008/06/29

ひろのお気に入り4

「最後の一葉」 

今回は、私の大好きな小説「最後の一葉(ひとは)」O・ヘンリ 著
について書きたいと思います。

≪「最後の一葉」・あらすじ≫

若き女流画家がいました。名前はジョンジー、いつか
ナポリ湾を描きたいという夢を持っていました。でも
肺炎にかかり、生きたいと思っていない彼女の様子を見て
医師は助かる見込みは十に一つしかないと、彼女の友人に宣告しました。
彼女は、ベットに横たわったまま、ひたすら窓の外の壁を眺め、自分はもう
治らないものと決めてかかっていました。
ある日、ジョンジーの友人が様子を見に行くと、彼女はとなりの
建物の壁のつたの葉が落ちるのを数え始めます。「あと五つしかないわ」
「最後の一葉が落ちたら、私も行かなきゃならないんだわ。」
そんなことはない、と叱る友人に、彼女はこう漏らします。
「わたしは、すべての執着から解き放たれて、あの哀れな疲れきった木の葉のように
落ちて行きたいの。」
友人は、彼女に一眠りする事を勧め、階下に住むうだつのあがらない絵描きの老人の
処に相談に行きます。老人は、ああなんてかわいそうな娘なんだろうと言い、一緒に
ジョンジーの様子を見に行きます。眠っている彼女を確認し、まどから外を覗いた2
人は無言のまま顔を見合わせます。外は雪混じりの冷たい雨、きっと葉はもたない
だろう、と。

翌朝、外を見たジョンジーは、夜通し雨と風が続いたというのに、
壁の上にはっきりと、つたの葉が一枚残っているのを発見します。
「最後の一葉だわ、でも今日は落ちるわ。そしたら私も一緒に死ぬんだわ。」
次の日も、つたの葉はそこにあったのです。
それをじっと見つめていたジョンジーは、こう言います。
「わたし、わるい子だったわね、わたしがどんなにわるい子
だったか思い知らせるために、何かが、あの最後の一葉を、
あそこに残しておいてくれたんだわ。死にたいなんて思うなんて、
罰当たりな話ね。・・・」そして、1時間後にはこう言いました。
「わたし、そのうちナポリ湾を描いてみたいわ。」
翌日ジョンジーは危機を脱し、回復するのです・・・。〜「O・ヘンリ短編集(三)」
新潮文庫より

この話しには、無償の愛を感じさせてくれる続きがありますが、それは
これから読もうと思う方のためにとって置きます。

私は、この物語の主題は、人間の認識の重要性を知らせる
ことにあると思います。そこには人間の本質が描かれています。

ジョンジーの認識は、「木の葉が全部散ったら
私も死ぬんだ。」、でした。当然、全部散ったら彼女は
やがて死んでしまったでしょう。
体にも認識があり、彼女の望みをかなえようと
働くからです。体を流れている気は、彼女の死の望み
をかなえるべく涸れていくからです。
体の声はきっとこう聞こえるでしょう。
「そんなに死を望むなら、死んでしまいましょうね。」

しかし、奇跡が起き、嵐の中でも最後の一葉が散らずに残り、
それがさらに残りつづけるのを見たとき、
ジョンジーの中に新たな認識が生まれます。
「何者かが、最後の一葉を残してくれた。」
それに伴い、体の認識は気が流れる良い方向へ変化しました。
体の声はこう聞こえたでしょう。
「一葉残って、生きるようにとメッセージがきているのですから、
元気で健康になりましょうね。」

●気づきの力

このように、心の認識の劇的変化が起こる事、
これが実は気づきの力といわれるものの正体です。
これには意味があるのではないか、と気づいたならば
その気づきにこそ意味があるのです。
その気づきに基づき、その後どういう認識をするのかは、
その人が選ぶ事なのです。
そして、選択した心の認識に、体の認識は素直に従います。
心の認識作用の方が圧倒的に力があるからです。
あくまでも体は心の従者なのです。

この物語の中で、ジョンジーが自分の事をわるい子だった、
と言っているのは、それまでの自分の認識は、間違っていた
と気づいた、ということです。

そして、さらにジョンジーは、何かが、最後の一葉を残しておいてくれた、
と表現しています。これは、彼女の意識が広がって
出来事の背景が見えるようになった、という事を意味しています。

第三者の存在を認め、その働きを肯定的に捉え、感謝し、ありがたい
と言う気持ちが湧いてくる意識状態の事を、私は’おかげさまの意識’
と呼んでいます。まさに、おかげさまの意識に、ジョンジーの意識は
到達したのです。その時彼女のエネルギーは流れ、広がり、その流れる
気の循環が彼女の体を順調にに確実に回復させてくれたのです。
認識を変えることで彼女は見事に危機を脱し、回復したのです。
このことは、我々に、事実は選べないが、それに対する認識には
選択の可能性があるという事を教えてくれています。

病気から回復した日の午後、ジョンジーがベッドで肩掛けを満足そうに
編んでいる様子が出てきます。これは、彼女が満たれた境地
(満足の意識)を持ち、気持ちが安定し、至福感が湧いている
ことを表現しています。そして、物語のクライマックスで
この安堵感に満ちたやさしい時間が彼女にもたらされるために、
つながりの意識、つまり愛をもって、彼女のために
働いてくれた存在があったことが、友人から知らされます。
本当はいかにして彼女は救われたのか・・・、
皆さんご自身でお確かめになってください。
きっと心から感動すると思います。

最後の一葉が残って良かったですね。
そして、彼女の認識が、死から生の方向に変換されて
本当に良かったですね。

「最後の一葉」は、幸せは心の認識の仕方にかかっていること、
そして、幸せの青い鳥ははじめから自分の中にいるということ
を教えてくれる、素晴らしい傑作だと思います。
是非御一読ください。

赤嶺禮恭


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